サイトカインで発毛するの?

用語

サイトカインという物質が発毛に関係しているとう噂を耳にしましたので調べてみました。

サイトカインとは

サイトカインとは細胞から分泌されるタンパク質であり、細胞間相互作用に関係する生理活性物質の総称の事をいいます。

標的細胞にシグナルを伝えて、「細胞の増殖」「分裂」「細胞死」「機能発現」などといった多様な細胞応答を引き起こすことで知られています。

また、免疫や炎症に関係した分子が多く含まれていて、各種の増殖因子になったり増殖抑制因子になったりします。

サイトカインの種類

サイトカインは大きく分けて6つに分類されます

インターロイキン
主にリンパ球や食細胞から分泌されることが知られています。発見されたのは1種類だけでしたが、現在では30種類以上存在することが知られています。主に免疫細胞の「増殖」「分化」「活性化」「細胞死」などを引き起こすように働いてくれます。

ケモカイン
免疫細胞の移動に深く関わっており、現在では50種類以上の存在が確認されています。

インターフェロン
体内へのウイルスの侵入やガンなどといった腫瘍細胞に反応して分泌され、ウイルスや腫瘍細胞の増殖を抑制してくれます。抗ウイルス薬や抗がん剤などの医薬品としての利用が一般的になっています。

造血因子
赤血球や白血球といった血球は多能性幹細胞から分化して、増殖しますが、造血因子のサイトカインは、この血球の分化や増殖を促進します。顆粒球へ分化させるG-CSFや単球へ分化させるM-CSFなどといった種類があります。

細胞増殖因子
特定の細胞の増殖や分化を促進する働きがあります。主に「上皮成長因子」「繊維芽細胞成長因子」「上皮成長因子」「神経成長因子」「主要増殖因子」といった種類があります。

細胞壊死因子
全身の組織に広く分布しており、自然免疫において重要な役割を担っているマクロファージから生産されます。腫瘍細胞を壊死や自死に導く働きがありますし、炎症反応にも深く関与します。

サイトカインと薄毛治療

サイトカインが人間の免疫機能に大きく影響しているのはご説明した通りです。さて、その免疫に関係する成分が薄毛治療とどう関わっているのでしょうか。

髪の毛自体とそれが生えている頭皮の細胞へ、成長因子であるサイトカインを直接注入することにより頭皮と毛母細胞が活性化され、毛髪を再生させるという考え方を基本にしたものがサイトカインを使った薄毛治療になります

この治療は医療機関でのみ施術が認められている発毛・育毛療法です。すでにヨーロッパや韓国では多数の実績があり、その育毛・増毛効果や安全性が確立されています。

サイトカインを利用した組織再生は、古くは2006年頃にヨーロッパでアンチエイジングのための皮膚再生に対して始まったと言われています。

しかし、毛髪の場合は皮膚より難しいのです。毛根が活性化されれば毛は伸びるが、次の毛が生まれなければ毛髪は減ってきます。

頭皮に栄養が行き届き生き生きと再生すれば、髪が生える土壌が豊かになり、毛髪が育ちます。つまり、頭皮と毛根の両方の細胞が活性化しないと毛髪は再生しないという訳なんです。

薄毛治療に用いられるサイトカインは、幹細胞の培養液中に大量に含まれています。そこで、ウイルス感染や既往歴のない20歳前後の心身ともに健康なドナーから採取した脂肪組織の中の幹細胞を培養し、上澄み液を集め、凍結乾燥して治療用薬剤を作成します。

具体的に紹介しますと治療では、外来で薬剤を直接頭皮に注射します。注射は原則として4週間に1度接種し、平均で6~8回程度行なうとされます。

使用する薬液は、ヒト脂肪幹細胞から抽出した「幹細胞抽出タンパク」をブレンドしたものになります。従来のように頭皮の血行を良くしたり、毛根へ届く栄養を改善するようなものと違って、強力な毛髪の成長促進因子が多種類含まれています。

この薬液を毛根に届けると毛母細胞の成長を刺激するだけでなく、その周囲組織も直接刺激しますので次第に発毛や育毛が始まるというものです

頭皮へ注入する具体的な成長因子をご紹介しますと

  • 血小板由来成長因子
  • 線維芽細胞成長因子
  • ケラチノサイト成長因子
  • トランスフォーミング成長因子
  • 生体細胞成長因子
  • 血管内皮細胞成長因子
  • コラーゲン・フィブロネクチン
  • 活性酸素除去成分

サイトカインを使ったこの治療は、患者の眠っている細胞を起こして働かせます。年齢が上がると健康な細胞自体が減少してくるので、若い人の方が効果が出やすい傾向にあります。

また薄毛の原因は人によって様々で、普通のAGAではなく免疫疾患が原因の場合は、効果が得られにくいこともあります。

さらに、薄毛になってから時間が経過した場合は、細胞を活性化させるのに時間がかかることもあります。さらに、産毛も残ってない状態であれば、さらに厳しいと言わざるをえません。

サイトカイン治療の費用

気になるサイトカイン治療の費用の方をご紹介していきますね。まずは、東京都赤坂にある「Aクリニック」の治療費ですが

1回/月のサイトカイン注入
6ヶ月コース
530,000円(税別)

これには6ヶ月分のシャンプーやコンディショナー、内服薬と外用薬も含まれた金額です。これで確実に薄毛が改善されるなら、払う方もいらっしゃるかもしれませんね。

次は、東京都青山にある「Bクリニック」の治療費です

1回/2ヶ月のサイトカイン注入
全6回コース
1,050,000円(税込)

これには事前血液検査の料金が含まれます。ちょっとこれは普通では出せない金額ではないでしょうか?少なくとも私なら止めておきます。

薄毛治療にこれだけの高額を払うくらいなら、まずは通販などで手に入る薄毛治療薬を試してみてはどうでしょうか?それからでも遅くなないと思います

かと言って、育毛効果を謳っている商品なら何でも良いという訳ではありません。しっかりとした根拠(エビデンス)が無い育毛薬を使っても意味がありませんからね。

実際に育毛効果があったという根拠は以下のような物を指します


画像引用元:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

これは日本皮膚科学会が出している薄毛治療に関するガイドラインです。推奨度はA:強く勧める、B:行ってもよい と段々と推奨度は低くなっていきます。

これで強く勧められているのは、外用薬では「ミノキシジル」です。テレビCMなどでも有名なリアップに含まれているのが有効成分のミノキシジルです。

そして、内服薬では「フィナステリド」と「デュタステリド」ですね。この外用薬と内服薬は車の両輪みたいなものです、片方だけでは効果が出るのに時間がかかります。

これらの働きを簡単にご説明すると、ミノキシジルは頭皮の血行を促進して毛母細胞まで栄養が届きやすくしてくれます。フィナステリドとデュタステリドは髪が短く細い段階で抜け毛を発生させてしまう原因を抑えてくれます

なので、両方を同時に使用することによって効果は出やすくなります。ちなみに、私が使用しているのは「フォリックスFR16」と「フィナロイド」という育毛薬です。

フォリックスFR16はミノキシジルが16%配合されています。リアップは5%ですので、どれくらい高濃度のミノキシジルか分かっていただけると思います。

フィナロイドは名前が似ているから分かると思いますが、フィナステリド配合の内服薬になります。これらを詳しく説明した個別記事はあるのですが、それを含めた人気の育毛薬をブログのトップページにてランキング形式でご紹介していますので、興味を持たれた方は下のリンクボタンからどうぞ。

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