ヘアサイクルを正常に戻すには何をするべきか

用語

1本の髪が生まれ、約1ヶ月かけて1㎝ほど伸び、寿命が来てそれが抜けるまでにはヘアサイクルという期間があります。

この記事では、ヘアサイクルが何なのか?狂ってしまったヘアサイクルを正常に戻すには、どういった方法があるのか調べましたのでご覧ください。

ヘアサイクルとは

シャンプーやブラッシング、髪をセットする時でも髪が抜けますね。1日平均にして80~120本は自然に抜けると言われています。1日に150本以上も抜毛がある場合は何かしらトラブルを抱えているということになります。

髪には寿命があり、1ヶ月で約1㎝ほど伸びていきます。やがて古くなった毛は抜け落ちますが、それは新しい毛が生えてくるための「周期」があるためです。これをヘアサイクルといい、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間に分かれています。

ヘアサイクルの期間

まずは画像でご覧ください。


画像引用元:https://minkenlabo.com/ahead-sick/sparse_hair/

このようにヘアサイクルには大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」が存在します。次に個別にご説明します。

成長期

成長期は、その文字の通り髪が成長する段階です。髪の毛の元である毛母細胞の細胞分裂が活発に行われると、毛球部で作られた毛髪は、その後上へと押し上げられます。

人間の髪の毛は個人差があり、7~15万本ぐらいの幅がありますが平均すると約10万本あると言われています。その約85%が成長期の段階にあり、一般的には2~6年(女性だと4~6年)で次の後退期へと移行します。

なので、通常であれば6年で全ての髪が抜け変わってしまうのですが、ギネス記録にある何十年も髪を伸ばしている女性などは、ヘアサイクルが異常だと言えますね。

髪全体の80%程度がこの「成長期」の段階にあたります。

後退期

ヘアサイクルが後退期に入ると、毛母細胞が寿命を迎えてその細胞分裂が徐々に衰え、毛球が小さくなり、または機能を減退し、完全に退化します。この期間はおおよそ、1〜2週間程度と言われています。

この「後退期」にあたるのは、髪全体の1~2%になります。

休止期

ヘアサイクルが最終の休止期に入ると、髪の毛の毛母細胞の細胞分裂は完全に止まってしまい、成長が止まった後は、頭皮表面に向けてだんだん上に上がっていき、古くなった髪の毛が抜け落ちます。この期間は、約3〜4カ月かけて終了します

「休止期」にあたるのは、髪全体の20%程度だと言われています。

このヘアサイクルは男女や個人で差がありますが、女性の場合、平均的に4〜6年で男性だと2~6年でヘアサイクルが一周し、一生で15〜30回ほどのヘアサイクルを繰り返すと言われています。

ヘアサイクルが乱れる原因

ヘアサイクルが乱れる要因はいくつかあり、一番良くないとされるのはストレスや睡眠不足や運動不足、喫煙や過度の飲酒などといった悪い生活習慣です。それに加え、間違った頭皮ケアや季節的な要因、加齢など様々な要因が影響してきます。

ヘアサイクルとストレス

人間はストレスを感じると、血管を収縮させる働きのあるストレスホルモンが大量に分泌されます。これによって 血管が狭くなることで血液が流れにくくなり、血行不良となります。

さらに、ストレスによって自律神経が乱れると、血液の循環調整がうまく機能しなくなるのも1つの要因となります。

ヘアサイクルとタバコ

タバコに含まれるニコチンは依存性を高めるだけでなく、副腎からのカテコールアミン分泌を亢進させ、血管収縮、血圧上昇、脈拍増加をきたし、心臓に大きな負荷をかけます。ちなみにニコチンの依存度はコカインやヘロインなどよりも上なんですよ。

ヘアサイクルと飲酒

過度な飲酒の影響ですが、アルコールには利尿効果があるため、血液を「サラサラ」から「ドロドロ」にしてしまいます。ドロドロになった血液は流動性が悪く、全身の血流が悪くなります。血管の細い頭皮はさらに影響を受けやすいと言えますね。

ヘアサイクルと間違ったヘアケア

洗髪時にはよく髪を濡らすようにするのが肝心です。髪を洗う時に水分が少ないと、髪と髪の間にシャンプーなどが残ったり、キチンと洗い流せなかったりします。

そのため、洗髪のときには髪を十分に濡らしてから行うようにしてください。だいたい2~3分程度は、シャンプーを付ける前に湯洗いすると良いとされます。

次に、髪を洗う時には爪を立てて洗うのではなく、指の腹で頭皮を揉むように洗うのがポイントです。一番大切なのは、髪をすすぐ時間です。すすぐ時間はシャンプーしていた時間の3倍程度は時間をかけてシャンプーが残らないようにします。

リンスやコンディショナーについてですが、これらには油分が大量に含まれていますので、絶対に頭皮には直接塗布しないように気をつけましょう

頭皮にリンスやコンディショナーの成分が残ってしまうと、潤いを与えようとする油と頭皮の脂が反応してしまい、フケやかゆみなどの原因となります。

そういった不純物をそのまま放置しておくと、細菌などの温床になってしまい、健康な髪が生えてこないばかりか、元気に生えている毛も細くなってしまい、抜け毛・薄毛の原因となってしまいます。

シャンプーに関しては洗浄力の強いシャンプーはオススメできません。頭皮にはある程度の油分があるのが正常な状態です。それを強引にシャンプーで取り除いてしまうと、体は元の状態に戻そうとこれまで以上に頭皮に油分を出すという悪循環に陥ってしまいます。

なので、頭皮の健康を考えるならアミノ酸シャンプーがオススメです。アミノ酸シャンプーとは、洗浄成分にアミノ酸系成分を使用したものを指します。

頭皮への刺激が少なく、洗浄力は弱めなのが特徴で、必要以上に皮脂を落とすことがなく適度に残すという点において、頭皮の環境を整えるのには適しているということになります。

また、ヘアサイクルは生活習慣のみならず、季節で乱れる傾向もあります。これは、成長期にある毛の比率が、季節が要因となり変化しているためです。

休止期の毛の量がピークとなるのは、7月だという研究報告があります。休止期は約3カ月かけて終了するため、10月ぐらいまでは自然に脱毛する量がが増加するというわけです。

つまり、秋口の抜け毛が多いというのは、科学的にも証明されていることなんです。なので、あまり深刻に考えずにストレスに感じないようにしましょう。

季節的な要因は別として健全なヘアサイクルを維持するためには、日頃の生活スタイルを見直し、ストレスの少ない規則正しい生活を送るよう努めましょう。

ヘアサイクルを正常化させるには

ヘアサイクルを正常化させるには、それを乱したストレス・悪い生活習慣などを改善すれば良いわけですが、髪の元となる栄養も補給してやらなければいけません。具体的にどんな食べ物を摂っていけばよいかご紹介します。

アミノ酸

アミノ酸は髪を作るのに必要不可欠です。アミノ酸はたんぱく質の一種ですから良質なたんぱく質を摂取してください。動物性タンパク質も植物性タンパク質も髪の成長には必要です。

赤身肉や大豆、乳製品に含まれる「リジン」は髪の毛の材料となり、大豆や魚介類に含まれる「アルギニン」は紙の成長ホルモンの分泌を促してくれます。

リジンを多く含む食品としては

「かつお節」「湯葉」「ゼラチン」「しらす干し」「凍み豆腐」「脱脂粉乳」「クジラ」「大豆」「すじこ」「マグロ」「ハモ」「きな粉」「鶏肉」「カツオ」

などがあります。体内でリジンが不足してくると疲れがたまって集中が低下する、肝機能が衰える、血液中の飽和脂肪酸、コレステロールが増加する、などの症状が起こる可能性があるので注意したいですね。

アルギニンを多く含む食品としては

「鶏肉」「大豆」「エビ」「マグロ」「落花生」「ごま」「クルミ」「車海老」「毛ガニ」

などがあります。アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。脳下垂体から分泌される成長ホルモンは病気にかかりにくい体を作ったり、傷の治りをスムーズにしたりする効果まであるんです。

ミネラル

ミネラルはストレスや疲労でも失われてしまうデリケート成分です。中でもミネラルの一種である亜鉛はたんぱく質を髪に合成するときに必要で、髪の毛に栄養を運ぶ重要な役目を果たします。

亜鉛を多く含む食品としては

植物性食品
「ココア」「抹茶」「ごま」「凍み豆腐」「アーモンド」「海苔」「えんどう豆」「蕎麦」「切り干し大根」
動物性食品
「牡蠣」「チーズ」「豚レバー」「牛ロース」「カニ」「スルメ」「ラム肉」「タマゴ」「鶏肉」「アワビ」

などがあります。体内に入った亜鉛は全て吸収されるわけではなく、小腸での吸収率は約30%と言われています。また、亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られています。

L-システイン

髪の構成成分の99%を占めるたんぱく質の一種であるケラチン。そのケラチンの生成に不可欠なのがL-システインという栄養素です。L-システインを多く含む食品としては

「マグロ」「カツオ」「豆腐」「納豆」「イワシ」「鶏肉」「タマゴ」「レバー類」「ニンニク」「玉ねぎ」「ブロッコリー」

などがあります。L-システインは毎日の食事できれいな肌を維持するための十分な量を確保することは難しく、不足しやすい栄養素と考えられています。

シミ・そばかす、肌荒れなどの肌や髪のトラブルが気になるときは、L-システイン配合のサプリメントを試してみるのも1つの手段ですね。

ヘアサイクルとミノキシジル

ヘアサイクルは急激に変化するものではありません。変化が起こり始めてからゆっくりと何年もかかって薄毛や抜毛は進行していき、ある日「あれっ」と気づきます。

ミノキシジルは血管を拡張する作用があるため、高血圧用の治療薬としてアメリカのアップジョン社によってジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤として開発され、1979年にアメリカで降圧薬として承認されました。

ミノキシジルには臨床試験の段階から、誰も予想しえなかったある副作用が報告されていました。 「ミノキシジルを投与中だった薄毛の男性の髪が増えてきている!」

このことからミノキシジルは外用の発毛剤としての開発がスタートしたという経歴があります。副作用とは怖いものばかりではなく、こうして世界中の困った人を助けることになる副作用というのもあるんですね(笑)

肝心の外用薬のミノキシジルの効果ですが、血管を拡張させ血流を良くするのは当然ですが、ヘアサイクルを正常にする働きがあります。具体的には

「毛髪の休止期から成長期への誘導」
「短くなった成長期の延長」

この2つの作用があるとされます。この作用によって、髪の毛の本数が少ない状態や細く短い状態から、髪の毛の量を増やし、太く長い毛に成長させ薄毛を改善していきます。

ミノキシジル製品の開発経緯のところでもお話ししたように、元々は内服薬として使われていたミノキシジルを外用薬として育毛用に開発されました。

育毛用のミノキシジル製品は外用薬と内服薬があります。内服薬には「ミノキシジルタブレット」通称ミノタブと言われる製品です。実際に使用した方の口コミを見てみると、効果は抜群なようですが副作用が多くあります。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルは高血圧用の血圧降下剤として開発され、その治療に使われてきた薬なので、AGAの治療として使用しても当然に血管を拡張させ血圧が下がります。そのため、使用した人によっては、低血圧に似た症状である「ふらつき」「立ちくらみ」「めまい」といった症状が出ることがあります。

ミノキシジルは血管を広げて血の巡りが良くなるので血中濃度が薄くなることがあります。血中濃度が薄くなると、人体は血液の水分を排出して濃度を元に戻そうとします。

排出された部分に水分が溜まっていくと「むくみ」の原因となります。この症状が出やすいのは顔や足が多いようです。私の知り合いでミノタブを使用した方がいらっしゃいますが、確かに髪は増えているけど顔がビックリする程むくんでいたのを覚えています。

同様に、一時的ではありますが血管が拡張されて血圧が下がり、血液の流れが良くなります。この血液の流れが良くなる状態というのは、心臓がいつも以上に動いている状態です。これで動悸や息切れといった症状を起こします。

外用薬は塗った部分にしか影響を与えませんが、外用薬と異なり、内服薬だと全身に発毛成分が巡るため、体毛が濃くなることがあります。掲示板で有名な5チャンネルなどを見ても「腕毛ボーボー」「脛毛ボーボー」といった書き込みが見られます。

このようにミノキシジルの内服薬には、確かに毛髪が増える効果がありますが、その反面様々な副作用があります。

日本皮膚科学会が出しているガイドラインをご覧ください。


画像引用元:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

ご覧の通りミノキシジルの内服は有名か?という問いに、「勧めない」という見解を出しています。副作用を考慮すると当然と言えるでしょう。

外用薬では「ミノキシジル」が強く勧めるとなっており、内服薬では「フィナステリド」と「デュタステリド」が強く勧められています。

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