パントテン酸と髪の関係

用語

パントテン酸はビタミンB群のひとつで、エネルギーの代謝を助ける働きがあります。このパントテン酸が抜け毛と関係があるというので、色々と調べてみました。

パントテン酸とは

パントテン酸はビタミンB群のひとつで、ビタミンB群の中では5番目に発見されたことから、ビタミンBとも呼ばれていました。パントテン酸はあらゆる食品に含まれていますが、体内でも合成することができ腸内細菌の働きによって作られます

パントテン酸は水に溶けやすく「熱」「酸」「アルカリ」といったものに弱いため、調理や加工によって損失しやすいのが特徴です。

例を上げると、パントテン酸の入った食材を茹でてしまうと、含まれるパントテン酸の約半分が破壊されるといわれています。

特にアルコールやカフェインが体内に入ってくると、パントテン酸は大量に消費されることが分かっています

パントテン酸は、体内で行われる多くの代謝に関わる補酵素と言われています。これは酵素の働きを助ける物質の構成する成分となり、体内でエネルギーを作り出したり、ストレスへの抵抗力をつけるために不可欠な栄養素です。

パントテン酸と髪

パントテン酸はビタミンCの働きを助ける補助的な役割をしています。ビタミンCは、肌や髪の毛をつくるたんぱく質の合成に不可欠な成分というのは良く知られています。

特に、肌の奥にある真皮層の約70%は、コラーゲンというたんぱく質で構成されていて、肌を瑞々しくする潤いや肌の弾力を保ってくれています。

髪の毛もコラーゲンなどのたんぱく質でできているため、健康な髪の毛や肌を保つためにはビタミンCの働きが重要になってきます。

パントテン酸は、この材料となるコラーゲンを生成する時に必要なビタミンCの作用を助けてくれ、健康な状態の髪や肌を正常に保ってくれるんです

パントテン酸配合の育毛薬

ご紹介したように、パントテン酸は健康な髪を作るのに大切な役割を果たしますので、育毛薬に配合されているものがあります。女性向けの育毛薬になるますが、代表的な商品を2点ほどご紹介します

パントガール

パントガールは、ドイツの製薬会社により作られた、女性特有の薄毛である「びまん性脱毛症」「分娩後脱毛症」といった抜け毛を改善し、発毛を促す内服薬として、安全性が認められた、世界で初めての女性用の薄毛治療薬です

パントガールを構成している成分は

  • チアミン硝酸塩:ビタミンB群。頭皮の環境を整えます。
  • パントテン酸カルシウム:頭皮に潤いとストレス性の抜け毛を防ぐ。
  • ケラチン:髪や爪や皮膚の角質層を形成するタンパク質。
  • L-シスチン:髪や爪に含まれるケラチンを構成しています。
  • パラアミノ安息香酸:髪の毛と肌の健康を守る働きがあります。白髪にも効果的です。

パントガールには毛髪構造を改善する毛根の供給に不可欠な成分がバランス良く配合されています。それによって白髪予防やツヤやハリなど弾力のなくなった髪や、ダメージを受けた髪にも効果的で、女性特有の健やかな美しい髪へ改善してくれます。

パントガールについては別記事で詳しく紹介していますので、もっと詳しく知りたい方は下のリンクボタンからどうぞ。

詳しい記事を見てみる

ルグゼバイブ

ルグゼバイブは、2015年にアメリカの製薬会社が製造販売した女性向けの薄毛・抜け毛治療薬です。パントガールと同様に、女性特有の脱毛症である「びまん性脱毛症」や「分娩後脱毛症」などに効果が確認されています。

成分としてはパントガールとほとんど同じなのですが、薬用酵母というビタミンB類、たんぱく質、消化酵素が配合されていて、毛根の根元からしっかりと支えてくれます

それに加えて、馬プラセンタに含まれる成長因子により毛母細胞を活性化させてくれます。さらに髪の毛にコシやハリをだすコロストラムという成分が抗酸化作用から抜け毛防止や傷んだ髪の改善する効果あり女性に人気の育毛薬なんです。

ルグゼバイブについては紹介の記事はありませんが、下のリンクボタンから公式販売ページに行けますので、興味を持たれた方はどうぞ

公式販売ページ

パンテノールとは

パンテノールはパントテン酸のアルコール類似体です。パンテノールはスキンケア・ヘアケアに用いる化粧品の成分としても広く用いられています。実際に楽天市場で検索してみると、これだけの沢山の商品が出てきます

パンテノールを肌や髪に塗布すると、細胞内に浸透してパントテン酸に変わり、傷んだ肌や髪の回復を促してくれるので健康な肌や髪を保つために役立つことが知られています。

パントテン酸を多く含む食品

パントテン酸は、肉類、きのこ類、乳類、魚介類、豆類などに多く含まれていますが、名前のごとく(どこにでもあるという意味のギリシャ語)様々な食品に広く含まれています

以下に食品別にパントテン酸を多く含む食品をご紹介していきます

肉類
「鶏レバー」「豚レバー」「牛レバー」「鶏心臓」「豚心臓」
きのこ類
「しいたけ」「ひらたけ」「松茸」「マッシュルーム」「えのき茸」「なめこ」
乳製品
「チーズ」「牛乳」「ヨーグルト」
魚介類
「たらこ」「アワビ」「イクラ」「うなぎ」「ししゃも」
豆類
「納豆」「きな粉」「湯葉」「小豆」

こうやって見ると、一般的な食品スーパーなど身近なところで購入できる食品ばかりですね。また、調理しやすく、日常的に摂取しやすい食品ですので意識して摂りたいものですね。

パントテン酸で痩せる

パントテン酸にダイエット効果があるのか調べてみましたが、イマイチはっきりとしません。見つかったのは以下のようなものでした。

TBSテレビで紹介されていた

TBSテレビの「The太鼓判」という番組で紹介されていたのは、「かすべ」というエイの1種である魚でした。この魚は低カロリー高タンパク質ということで、パントテン酸に加えてビタミンB郡も豊富なので疲労回復やストレス軽減の効果があるというものでした。

パントテン酸の働きについては、糖質・脂質・タンパク質のエネルギー代謝を助ける働きがあるという説明でした。

個人ブログ

女性の方が運営されている「雑記ブログ」のようなもので、パントテン酸のダイエット効果について「パントテン酸には脂質代謝の働きがある」とありましたが、エビデンスはありませんでした。

ライナスポーリング研究所と新潟薬科大学の共同研究

これはタイトルの研究所と大学によって運営されている、日本微量栄養素情報センターというサイトに書いてあったものです

パントテン酸の誘導体であるパンテチンによる高用量の治療で、血清コレステロールや脂質濃度が下がることが示されてきた。パンテチンによる治療は耐用性が高いようであるが、医学的監督が欠かせない。
引用元:https://lpi.oregonstate.edu/jp/mic/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%B3%E9%85%B8

このように脂質濃度が下がるとありますが、「高用量の治療」「医学的監督が欠かせない」とあることから、一般向けではないこどが分かりますね

以上をまとめると、パントテン酸にダイエット効果があるとは言い切れないと思います。私も検索結果のすべてを見たわけではないので、言い切ることはできません。後はご覧になっている方の判断におまかせします・・・

パントテン酸がアトピーに効く?

パントテン酸でアトピー性皮膚炎が劇的に治る!ということは、残念ながらないようです。しかし、栄養のバランスを整えることで皮膚の代謝を助けたり、炎症に負けない皮膚を作ることはできるようです

アトピー性皮膚炎の治療には副腎皮質ホルモン(ステロイド)が使われるのが多いですね。しかし、ステロイドを長期連用すると、ステロイドの副作用により、皮膚内に細菌が感染して炎症を悪化させます。

アトピー性皮膚炎の方の血液中には、ビタミンA、ビタミンB群、亜鉛が少ない傾向にあります。ビタミンAは上皮細胞である皮膚の新陳代謝を促してくれます。

ビタミンB群、特にビタミンB1とパントテン酸は、ビタミンCと一緒に摂る事で、天然の抗炎症物質である体内での副腎皮質ホルモンの産生と分泌を助けます

パントテン酸を多く含む食品については上でご紹介しましたので、ココではビタミンCを多く含む食品をご紹介したいと思います。ビタミンCといえば「レモン」がまず思い浮かびますが、レモン以上にビタミンCを含んでいる食品は沢山あるんです

「赤パプリカ」「黄パプリカ色」「ブロッコリー」「キウイフルーツ」「菜の花」「イチゴ」「ネーブル」「レモン」「キャベツ」「ジャガイモ」「さつまいも」

これは100gあたりに含まれるビタミンCの多い順に書いたものです。赤パプリカと黄パプリカに関してはレモンの3倍ものビタミンCを含んでいます。

これらの食品をバランスよく摂ることによって、皮膚の代謝を助けたり、炎症に負けない皮膚を作ることが大切なんですね。

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