薄毛に悩み色々と調べていると「キノリンイエローフリー」といったキーワードに出会います。このキノリンイエローフリーとは何なのか?調べてみましたのでご覧ください。
キノリンイエローとは
キノリンイエローは日本でも使用が認められていますし、香港、マレーシア、オーストラリア・ニュージーランド、インドネシアでも着色料として認可されています。
しかし、ヨーロッパでは2008年に子供の注意欠陥や多動性障害の症状が増加するとして、食品添加物にキノリンイエローを含む6種類の合成着色料を自主規制対象としました。規制しただけで禁止した訳ではありません。
ところが、この規制が引き金となり、キノリンイエローが体に害を及ぼすどころか発がん性物質であるという噂にまで発展してしまいました。
日本では株式会社三菱総合研究所によるキノリンイエローの影響について動物を使っての実験が行われました。
ラットと犬にキノリンイエローを経口投与した場合の吸収率は3~4%で、残りは全て糞や尿から排出されました。そして、導かれた体への影響は
- 急性毒性:非常に小さい
- 亜急性毒性:90日では確認できない
- 慢性毒性:体重減少の報告あり
- 発がん性:なし
- 遺伝毒性:可能性は小さい
ということで、ほとんど健康への影響はないとされています。
フィンペシアはキノリンイエローフリー
キノリンイエローフリーとは、文字通りキノリンイエローが入っていないということですね。このキノリンイエローはどんな医薬品に使われているでしょうか。
この記事にたどり着いたのであれば、当然にフィンペシアやプロペシアとなるでしょう。フィンペシアとは、インドのマハラーシュトラ州のムンバイに拠点を置くシプラ社が製造販売するプロペシアと同じフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬ですね。
発売当初のフィンペシアにはコーティング剤としてキノリンイエローが使われていました。ところが、キノリンイエローに発がん性の危険があるなんて噂が流れてしまい、この噂は一気に広がっていきました。
上でご紹介したように、キノリンイエローの危険性は少ないと実験等で証明されているのですが、悪い噂というのは簡単には収まりません。結局、キノリンイエローの使用を断念するという決断をしなければなりませんでした。
現在ではキノリンイエロー以外のコーティング剤を使い「Quinoline Yellow Free」の表記をさせて、販売されていますね。
AGA治療ではトップクラスの人気を誇るフィンペシア、このフィンペシアについて詳しく紹介した記事を別に用意してありますので、興味を持たれた方は下のリンクボタンからご覧ください。
キノリンイエローは医薬品のコーティング剤として使われているだけではなく、キノリンイエローの水溶液の色は光に安定であり、多くの化粧品に広く用いられているようです。
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